こんにちは。「施設長のライフノート」です。

「仕事に行くのがしんどい」

「職場の人間関係に疲れる」

「周りと比べて、自分だけ仕事ができていないように感じる」

働いていると、そんな時期があると思います。

私自身も以前、仕事についてかなり悩んでいた時期がありました。

周囲からどう評価されているのかを気にしたり、仕事のできる人と自分を比べたり、「このまま今の仕事を続けていていいのだろうか」と考えたり。

そんな頃に読んだのが、奥田弘美さんの『会社がしんどいをなくす本』です。

この記事を最初に書いたのは2021年。

それから数年が経ち、今では特別養護老人ホームの施設長として、職員の相談を受ける立場にもなりました。

改めて昔の記事を読み返してみると、今でも大切だと思う考え方があります。

その中でも特に印象に残っているのが、

「3つのR」

そして、

「他人と比べすぎないこと」

です。

今回は『会社がしんどいをなくす本』を読んで私が印象に残ったことと、今になって感じることを書いてみます。

『会社がしんどいをなくす本』はどんな本?

『会社がしんどいをなくす本』は、精神科医の奥田弘美さんによる、働く人のストレスとの付き合い方を扱った本です。

私が当時この本を読んで印象に残ったのは、「会社がしんどい」という感覚を単純に、

「自分が弱いから」

「仕事に向いていないから」

と考えるのではなく、自分が何に疲れているのかを整理して考えるという視点でした。

元の記事に残していた読書メモでは、仕事がしんどくなる要因として、

・同調圧力
・過緊張
・変化によるストレス
・成果を求められるストレス
・人間関係
・リモートワーク

などが挙げられていました。

仕事がしんどいと感じる理由は、一つとは限りません。

人間関係に疲れているのか。

仕事量が多すぎるのか。

常に結果を求められることに疲れているのか。

環境の変化についていくことに疲れているのか。

原因によって、必要な対応も変わります。

これは今、職員の相談を受ける立場になっても大切だと感じる視点です。

働く時期によって「しんどさ」も変わっていく

当時の読書メモには、働く人生を大きく、

・若手期
・中堅期
・ベテラン期

に分けて考える内容も残していました。

若手の頃は、仕事を覚えることや職場に適応することに悩む。

中堅になると、仕事上の責任が増える一方で、結婚、子育てなどプライベートでも変化が増えていく。

さらに年齢を重ねれば、健康や体力についても考える必要が出てきます。

昔の私は、この中の「中堅期」に入り始めた頃にこの本を読んでいました。

そして今では、仕事上の責任も当時よりかなり大きくなりました。

一方で、家族との時間も大切にしたい。

自分自身の健康も維持したい。

仕事だけにすべての時間とエネルギーを使うわけにもいきません。

年齢や立場が変われば、「仕事がしんどい」と感じる理由も変わっていく。

だからこそ、その時々で自分の働き方を見直すことが必要なのだと思います。

仕事がしんどいときに思い出したい「3つのR」

この本を読んで、特に印象に残ったのが「3つのR」です。

Rest(休息)

Relaxation(くつろぎ)

Recreation(気晴らし)

仕事で疲れていると、

「休みの日に好きなことをすれば回復する」

と考えがちです。

しかし、まず身体を休ませ、そのうえでくつろぎや気晴らしを取り入れる。

この順番を意識することが大切だと、当時の私はこの本から学びました。

① Rest|まずは身体を休ませる

最初はRest、つまり休息です。

仕事がしんどいと感じたとき、私は「もっと頑張る方法」を探してしまうことがありました。

でも、そもそも疲れている状態では、仕事の効率も上がりません。

まず休む。

睡眠時間を確保する。

生活リズムを整える。

食事をとる。

疲れているのであれば、無理に予定を詰め込まない。

当たり前のようですが、忙しくなるほど後回しになりやすい部分です。

私自身も今は、運動や読書などいろいろな習慣を続けていますが、すべての土台にあるのは体調だと感じています。

② Relaxation|安心して過ごせる時間をつくる

次がRelaxation、くつろぎです。

家族と過ごす。

気を許せる人と話す。

家でゆっくり過ごす。

何も考えずにのんびりする。

こうした時間です。

仕事で緊張する時間が長ければ、仕事から離れて緊張を解く時間も必要です。

私は昔から「何かをしていないともったいない」と考えやすいところがあります。

休日にも読書、運動、ブログなどを詰め込んでしまう。

でも、何もしない時間まで「無駄」と考えてしまうと、休みの日まで自分を追い込むことになります。

休むことも予定の一つ。

今はそう考えた方がいいと思っています。

③ Recreation|好きなことで気分転換する

最後がRecreation、気晴らしです。

旅行へ行く。

趣味を楽しむ。

運動する。

映画を見る。

好きな場所へ出かける。

人によって内容は違います。

大切なのは、自分が仕事から気持ちを切り替えられる時間を持つことです。

ただ、身体が限界まで疲れているのに、無理に予定を詰め込んでも休息にはなりません。

疲れているなら、まず休む。

少し余裕が戻ってきたら、好きなことをする。

私はこの考え方を知ってから、「休日を充実させなければ」と考えすぎないことも必要だと思うようになりました。

「他人と比べない」は今でも難しい

もう一つ、当時の私が強く影響を受けたのが「他人と比べない」という考え方でした。

昔の私は、かなり周囲と自分を比較していました。

仕事のできる人を見る。

「自分は全然できていない」

と思う。

SNSを見る。

自分より楽しそうな生活をしている人を見る。

「自分ももっと頑張らなければ」

と思う。

そんなことを繰り返していました。

今でも、他人とまったく比較しなくなったわけではありません。

管理職になれば、他施設の取り組みが気になることもあります。

同じような立場で活躍している人を見れば、「自分ももっとやらなければ」と感じることもあります。

おそらく、他人と比較すること自体を完全になくすのは難しいのだと思います。

だから私は、

「比較するなら、昨日までの自分と比べる」

という考え方を大切にしています。

私自身、33歳の頃は「もっと成長しなければ」「結果を出さなければ」と焦りながら、朝活や読書、筋トレ、ブログなどを続けていました。

当時は「自分は前に進めていない」と思っていましたが、数年経った今振り返ると、見え方はかなり変わっています。

その頃の休日や、今になって感じることはこちらの記事にまとめています。

関連記事:自己啓発を続けても人生が変わらない?33歳の頃の休日を振り返って今思うこと

昔の自分が書いていた「小さな成長」

2021年に書いた元の記事には、こんなことが書いてありました。

ブログを書くようになった。

投資信託を始めた。

自分から人に声をかけられた。

当時の私は、

「こうした小さな積み重ねが、いつか花開くと思う」

と書いています。

数年経って読み返すと、少し不思議な感じがします。

当時は、それらが何につながるのか分かっていませんでした。

それでも、ブログは今も続けています。

読書も続けています。

運動も続けています。

仕事でも、当時より責任のある立場になりました。

一つひとつの行動が、そのまま今の結果につながったとは言えません。

それでも、小さな行動を積み重ねてきたことは、今の自分と無関係ではないと思っています。

施設長になった今、「会社がしんどい」をどう考えるか

この本を最初に読んだ頃、私は「会社がしんどい」と感じる側として読んでいました。

今は施設長として、職員から、

「仕事が大変です」

「人間関係で悩んでいます」

「辞めようか迷っています」

といった相談を受けることがあります。

立場が変わったことで、この本に対する見方も少し変わりました。

本人に、

「考えすぎだよ」

「みんな大変だから」

「もう少し頑張ろう」

と言うだけでは、根本的な解決になりません。

なぜしんどいのか。

業務量なのか。

人間関係なのか。

役割なのか。

生活との両立なのか。

まず、その人が何に負担を感じているのかを整理する必要があります。

そして、これは本人だけの問題とは限りません。

職場の仕組みや人員配置、指導方法、コミュニケーションなど、管理する側が改善すべき問題が隠れていることもあります。

「仕事がしんどいなら、自分でストレスを解消してください」

だけでは、管理者として不十分です。

個人が自分自身を整えること。

職場が働きやすい環境をつくること。

私は、この両方が必要だと思っています。

仕事がしんどいとき、「頑張る」以外の選択肢を持つ

真面目な人ほど、仕事がうまくいかないと、

「もっと頑張らなければ」

と考えてしまいます。

私自身もそうでした。

でも、疲れているときに必要なのは、さらに頑張ることではない場合があります。

休む。

誰かに相談する。

仕事のやり方を変える。

環境を変える。

場合によっては、職場を変える。

「頑張る」以外にも選択肢はあります。

自分が何に疲れているのかを整理して、それに合った対応を考える。

そのためにも、まず自分の状態に気づくことが大切なのだと思います。

まとめ|まず自分を整えてから、次を考える

『会社がしんどいをなくす本』を読んで、当時の私が特に印象に残ったのは、

Rest(休息)

Relaxation(くつろぎ)

Recreation(気晴らし)

という3つのRと、

「他人ではなく、昨日までの自分と比べる」

という考え方でした。

この記事を最初に書いてから数年が経ち、仕事上の立場も大きく変わりました。

それでも、この考え方は今でも参考になります。

仕事がしんどいときほど、何とか状況を変えようとして焦ってしまうことがあります。

でも、疲れ切った状態で人生や仕事について大きな判断をする必要はありません。

まず休む。

少し余裕を取り戻す。

そして、自分は何にしんどさを感じているのかを考える。

そこから次の行動を決めても遅くないと思います。

仕事は人生の大きな部分を占めます。

だからこそ、無理を続けることを「頑張る」と考えず、自分を整えながら長く働ける方法を探していきたい。

昔の自分の記事を読み返しながら、改めてそう感じました。

「仕事がしんどいけれど、何がつらいのか自分でもうまく整理できない」
そんなときに、自分の働き方や心身の状態を見つめ直すきっかけになる一冊だと思います。
私自身も、会社員として悩んでいた頃に読んだ本を、施設長になった今もう一度振り返ることで、違った角度から考えることができました。

「仕事がしんどい。でも、何がつらいのか自分でもうまく整理できない」
そんな方は、一度読んでみてもいいと思います。
私自身も、仕事について悩んでいた時期に読んで、自分の働き方や休み方を考え直すきっかけになった一冊です。
▼今回紹介した本はこちら
『会社がしんどいをなくす本』/奥田弘美