こんにちは。施設長のライフノートです。

「仕事とプライベート、どっちが大事?」

働いていれば、一度くらい考えたことがあるのではないでしょうか。

私は介護業界で長く働き、現在は特別養護老人ホームの施設長をしています。

以前の私は、

「仕事なんだから多少は仕方ない」

「管理職なんだから自分がやらないと」

と考えて、仕事を優先することも少なくありませんでした。

でも、管理職になり、たくさんの職員の働き方を見るようになった今は少し考え方が変わりました。

私の結論は、

仕事も大事。でも、仕事のために人生を犠牲にしてはいけない。

です。

そして、これは職員本人だけの問題ではありません。

職員がプライベートを犠牲にしなければ回らない職場なら、管理職がその働き方を見直す必要があります。

今回は、介護業界で働いてきた経験と、現在施設長として職員を管理する立場の両方から、「仕事とプライベート」について考えてみたいと思います。

この記事はこんな方におすすめ

・仕事のためにプライベートを犠牲にしている方
・サービス残業や休日出勤に疑問を感じている介護職
・仕事と家庭を両立したい方
・部下の働き方を考える管理職・リーダー

仕事とプライベート、どっちが大事?

「どちらか一つを選べ」と言われれば、私は今ならプライベートと答えます。

仕事を適当にやっていいという意味ではありません。

むしろ逆です。

仕事の時間はしっかり働く。

その代わり、仕事が終わったら自分や家族の時間を大切にする。

このメリハリが、長く良い仕事を続けるために必要だと思っています。

仕事は人生を豊かにするための大切な要素です。

やりがいを感じたり、成長できたり、誰かの役に立てたりする。

私自身、施設長という仕事には大きなやりがいを感じています。

でも、

仕事=人生のすべて

ではありません。

家族との時間もあれば、趣味もある。

運動したり、本を読んだり、何もしないでゆっくりしたりする時間も必要です。

そういった時間も全部含めて人生だと思います。

介護職は「優しい人」ほど抱え込みやすい

介護現場で長く働いてきて感じるのは、責任感の強い職員ほど仕事を抱え込んでしまうことです。

例えば、

・勤務終了後も記録を続ける
・休日にミーティングへ参加する
・自宅でレクリエーションの準備をする
・休みなのに職場へ来て仕事をする
・次の勤務者に迷惑をかけたくなくて残業する

こういった場面を何度も見てきました。

本人は、

「利用者さんのためだから」

「みんな大変だから」

「自分がやった方が早いから」

と思っているかもしれません。

その気持ちはとてもよく分かります。

でも、それが当たり前になってしまうと危険です。

「善意でやっているからOK」ではない

特に管理職になってから強く感じるようになったことがあります。

それは、

職員の善意によって成立している業務を、そのままにしてはいけない

ということです。

例えば、本来必要なミーティングなのに勤務時間内では開催できない。

毎月シフト作成のために休日出勤しないと間に合わない。

毎回残業しないと記録が終わらない。

こうした状態が恒常化しているのであれば、

「職員が頑張ってくれているから助かる」

で終わらせてはいけません。

管理職が、

「なぜ勤務時間内に終わらないのか?」

を考える必要があります。

業務量なのか。

人員配置なのか。

勤務シフトなのか。

やらなくてもいい仕事を続けているのか。

ICTなどで効率化できないのか。

仕事の仕組みそのものを見直す必要があります。

サービス残業は「頑張っている証拠」ではない

昔の介護現場では、

「新人なんだから早く来るのは当たり前」

「みんな残っているのに帰るの?」

という空気が残っている職場もありました。

でも、私はこういう文化はなくした方がいいと思っています。

必要な仕事なら、勤務として行う。

早く来てもらう必要があるなら勤務時間を調整する。

時間外に仕事をしてもらう必要があるなら、適切に残業として扱う。

これが基本です。

サービス残業をしない人=やる気がない人

ではありません。

むしろ管理職として見るべきなのは、

決められた時間の中で、どれだけ良い仕事ができているか

だと思っています。

定時で帰れる職場をつくるのは管理職の仕事

施設長になった現在、私自身も職員の残業時間を見る立場になりました。

残業が多い職員がいる場合、

「もっと早く仕事を終わらせて」

だけでは根本的な解決になりません。

なぜ残業しているのかを確認します。

例えば、

・特定の人に仕事が集中していないか
・無駄な作業はないか
・他職種に分担できないか
・紙でやっている仕事を効率化できないか
・会議や記録が多すぎないか

などです。

もちろん本人の仕事の進め方を改善する必要がある場合もあります。

でも、個人の努力だけでなく仕組みを見ることが管理職には必要だと思っています。

「残業するな」と言うだけなら簡単です。

管理職の仕事は、

残業しなくても仕事が回る環境をつくること。

私はそう考えています。

プライベートを充実させることは仕事にもプラスになる

仕事以外の時間を大切にすると、仕事がおろそかになるのでしょうか。

私はむしろ逆だと思っています。

しっかり休む。

家族と過ごす。

運動する。

好きなことをする。

本を読む。

旅行へ行く。

そうやって仕事から離れる時間があるからこそ、また仕事に集中できます。

私自身も、仕事以外の時間を以前より意識するようになりました。

仕事だけをしていると、どうしても視野が狭くなります。

仕事以外の経験が、新しい考え方や仕事のアイデアにつながることもあります。

良い仕事をするためにも、仕事をしない時間は必要です。

管理職こそ休んだ方がいい

これは現在管理職をしている自分自身にも言い聞かせていることです。

管理職になると、

「自分がいないと何か起きるかもしれない」

「休んでいる場合じゃない」

と思ってしまいがちです。

でも、施設長がいなければ何も決められない。

主任が休んだら現場が回らない。

そんな組織は強い組織とは言えません。

誰か一人が休んでも仕事が回る。

必要な情報が共有されている。

他の人が代わりに対応できる。

そんな組織を作る方が大切です。

そして管理職自身がきちんと休むことで、

「休むことは悪いことではない」

というメッセージを職員にも示すことができます。

それでも仕事が終わらないならどうする?

まずは転職を考える前に、自分の働き方と職場の仕組みを確認してみましょう。

例えば、

・本当に今日やる必要がある仕事なのか
・他の人に任せられないか
・やめられる仕事はないか
・上司に業務量を相談したか
・残業が必要なら申請できているか
・勤務時間そのものを見直せないか

などです。

それでも、

サービス残業が当たり前。

休日出勤を断れない。

残業申請を認めてもらえない。

休みの日にも頻繁に仕事の連絡が来る。

改善を相談しても何も変わらない。

そんな状態が続くのであれば、環境を変えることを検討してもいいと思います。

ただし、以前の私はすぐに「そんな職場なら転職しよう」と考えていました。

今は少し違います。

まず改善できないか考える。それでも変わらないなら、自分の人生を守るために環境を変える。

この順番が大切だと思っています。

仕事を頑張ることと、人生を大切にすることは両立できる

介護は、人の生活や命に関わる仕事です。

だからこそ責任感も必要です。

利用者さんのために「もっと良いケアをしたい」と考えることも素晴らしいと思います。

でも、そのために介護職自身の人生を犠牲にしていいとは思いません。

職員にも家族がいます。

仕事以外の人生があります。

管理職にも同じように人生があります。

だから私は、

仕事中はしっかり仕事をする。
そして仕事が終わったら、自分の人生に戻る。

そんな働き方が一番いいと思っています。

まとめ

仕事とプライベートのどちらが大切なのか。

現在の私の答えは、

「仕事は大切。でも、仕事のために人生を犠牲にしない」

です。

そして施設長になった今は、もう一つ付け加えたいと思います。

職員がプライベートを犠牲にしなければ成立しない職場を、管理職はつくってはいけない。

職員一人ひとりが仕事では力を発揮し、仕事が終われば自分や家族の時間を大切にできる。

そんな職場をつくることも、施設長の大切な仕事だと思っています。

私自身もまだまだ試行錯誤の途中です。

それでも、

「より良い仕事が、より良い人生をつくる。」

そんな働き方と職場づくりを、これからも考えていきたいと思います。

本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。