『「読む」だけで終わりにしない読書術』レビュー|人生を変えるのは読書量ではなく実践
※この記事には、商品紹介を含みます。
「本を読んだ直後はやる気になるけれど、数日後には内容を忘れてしまう」
「たくさん本を読んでいるのに、自分が成長している実感がない」
「仕事や生活に活かしたくて読んでいるのに、結局読むだけで終わってしまう」
以前の私も、そんな読書を繰り返していました。
読書をすること自体に満足し、読み終えた本の冊数だけが増えていく。
でも、振り返ってみると、読んだ内容を実際の行動に移せていないことも少なくありませんでした。
今回紹介するのは、本要約チャンネルの著書、
『「読む」だけで終わりにしない読書術 1万冊を読んでわかった本当に人生を変える方法』
です。
この本を読んで、改めて気づかされたことがあります。
それは、
読書の価値は、何冊読んだかではなく、読んだあとに何を変えたかで決まる
ということです。
今回は、現役の特別養護老人ホーム施設長である私が、本書を読んで印象に残ったことや、仕事と生活にどのように取り入れていきたいと感じたのかを紹介します。
『「読む」だけで終わりにしない読書術』とは?
本書の著者は、YouTubeでビジネス書や健康本などを分かりやすく解説している「本要約チャンネル」です。
本要約チャンネルを運営する二人が、これまで数多くの本を読み、その内容を実際に試してきた経験をもとに、「人生を変えるための読書法」を紹介しています。
この本で一貫して伝えられているのは、
本は、読むためのものではなく、実践するためのもの
という考え方です。
速く読むことや、たくさんの本を読むことが目的ではありません。
自分に必要な本を選び、その中から実践できることを見つけ、実際の行動につなげる。
その繰り返しが、自分の生活や人生を少しずつ変えていくという内容です。
総合評価
評価:★★★★★
とても読みやすく、読書に慣れていない人でも実践しやすい本だと感じました。
難しい読書理論が並んでいるのではなく、
- 本を選ぶ
- 読む目的を決める
- 必要な部分を読む
- 内容をメモする
- 一つ実践する
- 振り返る
という流れが具体的に紹介されています。
私は最初、図書館でこの本を借りました。
しかし、読みながら「これは一度読んで終わる本ではなく、何度も読み返したい」と感じ、手元に置いておきたいと思いました。
読書を習慣にしたい人だけでなく、
本を読んでもなかなか行動につながらない人
に特におすすめしたい一冊です。
この本を読んで印象に残ったこと
1.本を読む目的を明確にする
これまでの私は、評判が良い本や、誰かがおすすめしている本を、深く考えずに読み始めることがありました。
しかし、本を読む前に、
- 今、何に悩んでいるのか
- この本から何を学びたいのか
- 読み終わったあとに何を変えたいのか
を考えるだけで、読書の質は大きく変わります。
例えば、マネジメントの本を読む場合でも、
「リーダーシップを学びたい」
だけでは少し漠然としています。
それよりも、
「職員との面談で、相手の話を引き出せるようになりたい」
「職員が意見を言いやすい職場をつくりたい」
「判断に迷ったときの考え方を身につけたい」
と目的を具体的にした方が、自分に必要な情報が見つけやすくなります。
施設長として働く現在は、限られた時間の中で本を読むためにも、「何のために読むのか」を最初に考えることが大切だと感じています。
2.最初から最後まで読む必要はない
本は1ページ目から順番に読み、最後まで読まなければならない。
以前は、私もそう思っていました。
しかし、学ぶための読書では、必ずしも全ページを読む必要はありません。
目次を確認し、自分が知りたい部分から読む。
すでに知っている内容や、現在の自分には必要のない部分は飛ばす。
このように読み方を変えることで、忙しい中でも効率よく必要な知識を得られます。
一冊の本を完璧に理解することよりも、
自分の行動を変える一つの学びを見つけること
の方が大切です。
読了することを目的にしてしまうと、途中から内容が頭に入らなくても、ページを進めることだけに集中してしまいます。
本を最後まで読むことではなく、自分に必要な答えを見つけることを目的にしたいと思いました。
3.読んだらすぐに一つ実践する
本を読んで「勉強になった」と感じても、行動しなければ、現実はほとんど変わりません。
だからこそ、本を読んだあとは、難しいことを始めるのではなく、
今日からできることを一つだけ選ぶ
ことが大切です。
例えば、読書を通して次のような学びを得たとします。
- 相手の話を最後まで聞く
- 朝の時間に重要な仕事を行う
- 一日の予定を三つに絞る
- 毎日20分歩く
- 寝る前にスマートフォンを見ない
全部を一度に始める必要はありません。
まずは一つだけ試す。
続けられそうなら習慣にする。
自分には合わなければ、やり方を変える。
この小さな実践の積み重ねが、読書を本当の意味で役立てる方法なのだと思います。
4.記録することで学びが定着する
本を読んでいるときは覚えているつもりでも、時間が経つと内容は少しずつ薄れていきます。
そこで大切なのが、記録することです。
難しい読書ノートを作る必要はありません。
私なら、次の三つだけを残します。
- 印象に残ったこと
- 自分の仕事や生活に使えそうなこと
- 実際にやってみること
例えば、
職員面談では、すぐに助言せず、まず相手の話を最後まで聞く。
この程度でも十分です。
大切なのは、きれいにまとめることではなく、あとから見返して行動につなげられる状態にすることです。
ブログに書くことも、私にとって大切なアウトプットになっています。
自分の言葉で書き直すことで、何となく分かったつもりだったことが整理されます。
5.実践した結果を振り返る
本に書かれている方法が、すべての人にそのまま合うとは限りません。
職種も生活環境も性格も違うため、実際に試しながら、自分に合う形へ変えていく必要があります。
そのためには、
- 実践してどうだったか
- 何がうまくいったか
- どこで続かなくなったか
- 次はどう変えるか
を振り返ることが大切です。
本を読んで終わりではなく、
読む→実践する→振り返る→改善する
という流れを繰り返す。
この考え方は、仕事の改善にも共通しています。
施設運営でも、最初から完璧な方法を考えることはできません。
まず試し、結果を見て、必要な部分を修正する。
読書も同じなのだと感じました。
施設長の仕事にどう活かすか
施設長の仕事には、決まった正解がないことが多くあります。
職員育成、人員配置、家族対応、事故対応、施設運営。
同じように見える問題でも、利用者や職員、家族の状況によって、適切な対応は変わります。
本を読めば、すべての答えが見つかるわけではありません。
しかし、本は、自分にはなかった考え方や選択肢を与えてくれます。
例えば、マネジメントの本で学んだことを職員面談で試してみる。
時間術の本で学んだことを、一日の予定管理に取り入れてみる。
健康に関する本の内容を、朝散歩や睡眠習慣に活かしてみる。
このように、本の内容を小さく試すことで、少しずつ自分の仕事や生活が変わっていきます。
私は読書を、知識を増やすためだけのものではなく、
より良い判断をするための材料を増やす行動
だと考えています。
この本がおすすめな人
この本は、次のような方におすすめです。
- 本を読んでも内容をすぐ忘れてしまう人
- 読書を始めても最後まで続かない人
- 読書量は多いのに成長を実感できない人
- 忙しくて本を読む時間が取れない人
- 本から得た学びを仕事や生活に活かしたい人
- 読書の習慣をこれから身につけたい人
反対に、速読の技術だけを学びたい人や、とにかく大量の本を短時間で読みたい人には、少し方向性が違うかもしれません。
この本は、読書量を競うためではなく、読書を通じて現実の行動を変えたい人に向いています。
私が実践すること
この本を読んで、私は次の三つを意識することにしました。
1.本を読む前に目的を一文で書く
「この本を読んで何を解決したいのか」を明確にします。
2.一冊から実践することを一つだけ決める
多くを詰め込まず、今日からできることを一つ選びます。
3.ブログやXでアウトプットする
自分の言葉で発信し、理解を深めます。
この三つなら、忙しい日々の中でも続けられると思っています。
まとめ|読書は、行動して初めて自分の力になる
本を読むことは、ゴールではありません。
読書を通して得た学びを、自分の仕事や生活の中で試してみる。
その結果を振り返り、また改善する。
そこまで行って、初めて読書が自分の力になるのだと思います。
一冊の本を完璧に覚える必要はありません。
たった一つでも行動が変われば、その読書には十分な価値があります。
『「読む」だけで終わりにしない読書術』は、
「本をたくさん読んでいるのに、自分が変わっている実感がない」
と感じている人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
私自身も、読んで満足するのではなく、学んだことを少しずつ実践しながら、仕事と人生をより良くしていきたいと思います。
『「読む」だけで終わりにしない読書術』を読んでみる
読書を実際の行動につなげたい方におすすめです。
▶ Amazonで詳細を見る
あわせて読みたい
- 施設長が実践する効率のいい読書法
- 疲れを翌日に持ち越さないための5つの習慣
- 施設長になって分かった。管理職は「答えを出す人」ではなかった

