こんにちは。施設長のライフノートです。

介護職として転職しようと思ったとき、

「転職サイトが多すぎて、どこを使えばいいのか分からない」

と感じる方は多いのではないでしょうか。

求人サイト、転職エージェント、ハローワーク、施設への直接応募など、現在はさまざまな方法があります。

私は現在、特別養護老人ホームの施設長として採用にも関わっています。

採用する側になると、たくさんの人材紹介会社・担当者とやり取りすることになります。

その中で感じるのが、

同じ「介護専門の転職エージェント」でも、担当者によって対応にはかなり差がある

ということです。

求職者の希望を丁寧に確認している担当者もいれば、

「とにかく面接まで進めたいのかな?」

と感じてしまうケースもあります。

だから私は、転職サイトを選ぶときに大切なのは、

「有名な会社か」ではなく、「自分に合った求人をきちんと紹介してくれるか」

だと思っています。

今回は採用する施設側の視点も交えながら、良い介護転職サイト・転職エージェントの見つけ方を解説します。

この記事はこんな方におすすめ

・介護職で転職を考えている
・転職サイトが多すぎて選べない
・転職エージェントを使うのが少し不安
・今より条件の良い介護施設を探したい
・転職で失敗したくない

まず知っておきたい「転職サイト」と「転職エージェント」の違い

最初に整理しておきたいのが、この2つです。

転職サイト

掲載されている求人を自分で検索して応募するサービスです。

自分のペースで求人を探せるのがメリットです。

一方で、施設との連絡や条件確認、面接の日程調整などを自分で行うケースが多くなります。

転職エージェント

担当者がついて、

・希望条件の確認
・求人紹介
・施設との連絡
・面接日程の調整
・条件確認

などをサポートしてくれるサービスです。

介護職として働きながら転職活動をするのであれば、こうしたサポートが役立つ場合があります。

ただし、

「エージェントを使えば必ず良い転職ができる」わけではありません。

ここが重要です。

施設長から見た「良い転職エージェント」の7つの特徴

①希望条件を細かく聞いてくれる

最初に見るポイントです。

良い担当者は、

「転職理由は何ですか?」

だけでは終わりません。

例えば、

・給与
・通勤時間
・夜勤回数
・年間休日
・勤務時間
・施設形態
・人間関係
・キャリアアップ
・子育てとの両立

など、次の職場で何を大切にしたいのかを確認します。

逆に注意したいのが、

希望条件をほとんど確認せず、すぐに大量の求人を送ってくるケースです。

転職の目的は求人をたくさん見ることではありません。

自分に合った職場を見つけることです。

②良いところだけでなく「合わないところ」も説明する

これはかなり重要です。

どんな介護施設にも長所と短所があります。

例えば、

「給与は高いけれど夜勤回数が多い」

「年間休日は多いけれど駅から遠い」

「教育体制は充実しているけれど、最初に覚えることが多い」

などです。

求人票だけでは分からない部分まで説明して、

「あなたの希望なら、ここは少し合わないかもしれません」

と言える担当者は信頼しやすいと思います。

何を聞いても、

「おすすめです!」

「働きやすいですよ!」

だけなら、一度冷静になった方がいいでしょう。

③応募や面接を急かさない

転職エージェントもビジネスです。

求職者が紹介先へ入職することで、紹介会社に紹介手数料が発生する仕組みがあります。

だからこそ、求職者側は、

「担当者の都合ではなく、自分の転職活動である」

ということを忘れないでください。

「今日中に応募しましょう」

「とりあえず面接だけ受けましょう」

と必要以上に急かされる場合は、いったん考えてもいいと思います。

転職は人生に関わる選択です。

焦って決める必要はありません。

④求人票にない情報まで確認してくれる

施設長として採用していると、紹介会社からさまざまな問い合わせがあります。

良い担当者は細かいです。

給与だけではなく、

「夜勤は月何回ですか?」

「残業はどのくらいですか?」

「配属先はどこですか?」

「車通勤できますか?」

「入職後の教育体制は?」

など、求職者が働くうえで必要なことを確認してきます。

私は採用側なので、こういう質問をされると、

「この担当者は求職者の希望をちゃんと確認しているな」

と感じます。

これは求職者側からは見えにくい部分ですが、かなり重要です。

⑤介護業界・施設形態を理解している

「介護施設」といっても、

特別養護老人ホーム。

介護老人保健施設。

有料老人ホーム。

グループホーム。

デイサービス。

訪問介護。

など、働き方はかなり違います。

さらに同じ特養でも、従来型とユニット型では業務の進め方が異なることがあります。

介護業界を理解している担当者であれば、

「あなたの経験なら、こういう施設が合いそうです」

という提案ができます。

担当者と話したときに、

「特養と有料老人ホームの働き方の違いを教えてください」

などと聞いてみるのも一つの方法です。

⑥連絡方法や頻度を合わせてくれる

これも地味ですが大切です。

仕事中に何度も電話がかかってくる。

大量の求人情報が送られてくる。

返信を急かされる。

これでは転職活動そのものがストレスになります。

最初に、

「電話は18時以降にしてほしい」

「基本的にLINEやメールで連絡してほしい」

「求人は条件に合うものだけ送ってほしい」

など、希望を伝えておきましょう。

その希望を尊重してくれるかどうかも、担当者を見るポイントです。

⑦入職することより「定着」を考えている

採用側として特に感じるポイントです。

紹介会社にとって、求職者が入職すればそれで終わりではありません。

本人の希望と施設の条件が合わなければ、早期退職につながる可能性があります。

求職者にとっても施設にとっても良いことではありません。

だからこそ、

「入れる施設」ではなく「長く働けそうな施設」を紹介してくれるか

を見ることが大切です。

国の「適正認定」を確認する方法もある

実は現在、転職エージェント選びには公的な確認方法もあります。

厚生労働省は、医療・介護・保育分野について、

「適正な有料職業紹介事業者の認定制度」

を設けています。

紹介手数料や早期離職などの問題を背景として作られた制度で、一定の基準を満たす事業者を認定し、求職者や求人者が選びやすいよう「見える化」しています。

また、厚生労働省の人材サービス総合サイトでは、職業紹介事業者を検索し、許可情報などを確認できます。

もちろん、

認定されている=自分に絶対合う

という意味ではありません。

最終的には担当者との相性や求人内容を見る必要があります。

それでも、初めて利用する会社なら一つの判断材料になります。

「登録無料だからメリットしかない」は言い過ぎ

以前この記事を書いたとき、私は、

「転職サイトは無料なので、求職者にとってメリットしかありません」

と書いていました。

今なら、この表現は使いません。

求職者が無料で利用できるサービスでも、紹介会社は慈善事業ではありません。

採用した施設側が紹介手数料を支払うビジネスモデルがあります。

実際、厚生労働省は現在、職業紹介事業者について職種別の手数料率実績を公表しており、介護職では20.1~30.0%の手数料率帯に該当する事業者の割合が高いとしています。

だからサービス自体が悪いということではありません。

施設側にとっても、自分たちだけでは出会えなかった人材を紹介してもらえるメリットがあります。

ただ、求職者側も、

「なぜ無料でここまでサポートしてくれるのか」

という仕組みは知っておいた方がいいと思います。

1社だけで転職先を決めなくてもいい

私は転職活動をするとき、最初から一つの方法に限定する必要はないと思っています。

例えば、

転職エージェント+求人サイト+ハローワーク+施設の採用ページ

を比較する方法もあります。

同じ施設でも、募集経路によって求人情報の見え方が違うことがあります。

重要なのは、

紹介された求人だけを見て「ここしかない」と思い込まないこと。

複数の選択肢を比較したうえで、自分に合った職場を選びましょう。

転職前に必ず確認したい条件

求人を紹介されたら、最低限確認しておきたいことがあります。

給与

基本給、資格手当、処遇改善、夜勤手当など、内訳まで確認します。

年間休日

「月9日休み」だけでなく、年間で何日になるのか確認します。

残業

「残業ほぼなし」だけではなく、可能なら具体的な時間を確認します。

夜勤

回数だけでなく、夜勤人数や休憩時間も確認しておきたいところです。

配属

特養で採用されたからといって、希望するフロアに必ず配属されるとは限りません。

通勤

車・バイク通勤の可否や駐車場代なども確認します。

教育体制

入職後に誰が教えてくれるのか、夜勤開始までどのような流れなのかも重要です。

そして可能なら、

実際に施設を見学する。

求人票だけでは分からない情報がかなりあります。

私が施設見学で見てほしいと思うところ

施設長という立場から、転職希望者にはぜひ職場を見てもらいたいと思っています。

豪華な建物かどうかではありません。

見てほしいのは、

そこで働いている職員です。

職員同士が挨拶しているか。

利用者への言葉遣いはどうか。

職場の雰囲気はどうか。

職員が慌ただしすぎないか。

整理整頓されているか。

質問したときにきちんと説明してくれるか。

こうした部分は求人票には載りません。

転職サイトやエージェントは、職場を選ぶための手段です。

最終的にそこで働くのは自分自身です。

できる限り自分の目でも確認してください。

担当者が合わなければ変更していい

ここも知っておいてほしいところです。

大手の転職サービスを使ったからといって、必ず自分に合う担当者になるとは限りません。

これは会社そのものの良し悪しとは別問題です。

話を聞いてくれない。

希望と違う求人ばかり紹介される。

連絡が多すぎる。

応募を急かされる。

説明に納得できない。

そんな場合は、担当変更を相談したり、別のサービスを利用したりしても構いません。

転職エージェントに遠慮して職場を決める必要はありません。

転職は「今の職場から逃げること」ではない

転職というと、

「今の職場で頑張れなかった」

「長く勤めた方がいい」

と考えてしまう人もいるかもしれません。

私はそうは思いません。

もちろん、嫌なことがあるたびに転職すればすべて解決するわけでもありません。

でも、

給与。

働き方。

家庭との両立。

キャリア。

人間関係。

自分が介護職として大切にしたいこと。

これらを考えた結果、環境を変えるという選択肢があってもいいと思います。

大切なのは、

「今の職場が嫌だから」だけで次を決めるのではなく、「次の職場では何を大切にしたいか」を明確にすること。

ここが決まっていないと、転職先でも同じ悩みを抱える可能性があります。

まとめ|良い転職サイトより「良い使い方」が大切

介護職向けの転職サービスはたくさんあります。

だから、

「結局どこが一番おすすめなの?」

と知りたくなる気持ちは分かります。

でも採用する側になった今、私は一つのサービスだけを「ここが一番」と決めるより、

自分の希望を理解し、必要な情報をきちんと提供してくれる担当者を見つけること

の方が大切だと思っています。

良い転職エージェントのポイントをまとめると、

  1. 希望条件を細かく聞く
  2. デメリットも説明する
  3. 応募を急かさない
  4. 求人票にない情報も確認する
  5. 介護業界を理解している
  6. 連絡方法を合わせてくれる
  7. 入職後の定着まで考えている

そして、転職エージェントだけに任せないこと。

自分でも調べる。

比較する。

施設を見学する。

分からないことは質問する。

転職活動の主役は、紹介会社ではなく自分自身です。

私自身、現在は施設長として採用する側にいます。

だからこそ、求職者には「とにかく入職できる施設」ではなく、自分が長く働けると思える職場を選んでほしいと思っています。

この記事が、その判断材料の一つになれば幸いです。

本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。