18万円より、11日間の自由な時間を選んだ話
先日、自分の有給休暇について改めて確認する機会がありました。
私の職場には、使い切れずに消滅してしまう有給休暇の一部を買い取ってくれる制度があります。計算してみると、今年は約11日分の有給が対象となり、金額にすると約18万円になる見込みでした。
18万円。
決して小さな金額ではありません。
「何を買おうかな。」
「旅行に使うのもいいな。」
「投資に回せば将来の資産も増える。」
そんなことを考えながら、少し得をしたような気持ちになりました。
しかし、その一方で、あることにも気づきました。
私は18万円をもらう代わりに、11日間という人生の時間を手放そうとしている。
そう考えた瞬間、自分の中で価値観が大きく変わりました。
お金はまた稼げる。でも時間は戻らない。
30代までは、「たくさん働いて、たくさん稼ぐこと」が一番大切だと思っていました。
仕事で結果を出すこと。
昇進すること。
収入を増やすこと。
もちろん、今でもどれも大切です。
実際、私は介護施設の施設長として、多くの責任を持ちながら働いています。
だからこそ、「休むくらいなら働いた方がいい」と考えていた時期もありました。
でも最近は、少し考え方が変わりました。
どれだけお金を稼いでも、時間だけは誰にも増やすことができません。
仕事で忙しくしているうちに、子どもはあっという間に大きくなります。
家族との何気ない休日も、一緒に食卓を囲む時間も、今しかありません。
健康も同じです。
「あとで休もう。」
「落ち着いたら旅行に行こう。」
そう思っているうちに、人生はどんどん過ぎていきます。
休むことは、サボることではない。
管理職になると、「自分が休んだら職場に迷惑をかける」と思いがちです。
私自身もそう感じていました。
だから有給を取ることに、どこか後ろめたさがありました。
でも、本当に良い組織とは、誰か一人が頑張り続けることで成り立つ組織ではありません。
誰かが休んでも仕事が回る。
困った時にはお互いに支え合える。
そんな仕組みを作ることこそ、管理職の役割なのではないかと思うようになりました。
施設長である私が休めなければ、職員も「休みにくい」と感じてしまいます。
だからこそ、自分自身も計画的に休みを取り、仕事と生活のバランスを大切にする姿勢を示すことが必要だと思っています。
最近、大切にしたいと思う時間
私は最近、朝早く起きて散歩をしたり、ジムへ行ったり、読書をしたりしています。
休日には家族と出かけたり、ブログを書いたり、自分のこれからの人生について考える時間も増えました。
こうした時間は、決して「何かを生み出している時間」ではないかもしれません。
でも、自分にとっては、とても豊かな時間です。
仕事を頑張るためにも、家族を大切にするためにも、自分自身が心身ともに健康でいることが何より大切だと感じています。
私が選んだ答え
結局、私は18万円ではなく、有給を使い切ることを選びました。
もちろん、18万円は魅力的です。
生活費にもなりますし、欲しいものも買えます。
それでも私は、お金よりも11日間の自由な時間の方が価値があると思いました。
その11日間で、家族との思い出を増やしたい。
少し遠くへ出かけたり、新しいことに挑戦したり、本を読んだり、ゆっくり体を休めたりしたい。
そんな時間は、あとから18万円を払っても買い戻すことはできません。
最後に
年齢を重ねるにつれて、「何を得るか」よりも「何に時間を使うか」の方が大切だと思うようになりました。
お金は人生を豊かにしてくれます。
でも、お金そのものが人生ではありません。
家族と笑った時間。
健康で過ごせた時間。
好きなことに夢中になれた時間。
そんな一つひとつの積み重ねが、人生の豊かさなのだと思います。
皆さんなら、約18万円と11日間の自由な時間、どちらを選びますか?
私なら、迷わず11日間の時間を選びます。

