こんにちは!ゆうき(@youki127)です。
現在特養の事務次長兼介護ブロガーとして活動しています。
今回は、「介護士の賃上げ」についてお話しさせて頂きたいと思います。
岸田政権が発足し、当初よく話題に挙がっていた、介護士の賃金改善ですが皆様の手元には無事に届いていますでしょうか?
私が働く法人でも、支給金額が決定して支給が開始されたので、その点を含めて記事を書かせて頂きましたので、是非ご自身が働く法人や会社との比較参考にご利用ください。
介護職員処遇改善支援補助金とは
日本の介護従事者の賃金は他産業と比べてまだまだ低いのが現状です。
介護職員の処遇改善については、「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」(令和3年11月19日閣議決定)に基づき、介護職員を対象に、賃上げ効果が継続される取組を行うことを前提として、収入を3%程度(月額9,000円)引き上げるための措置として、令和4年2月から9月までの間、「介護職員処遇改善支援補助金」が交付される事になりました。
厚生労働省から令和4年2月~9月の間に各都道府県に交付され、介護職員を雇用する事業所を介して、職員の方々の賃金アップを目的とした補助金です。10月以降は、新たな加算として支給が継続される予定の取り組みです。
※事業所の判断によって、介護職員以外のその他の職員の処遇改善に補助金を充てることができます。
その他の処遇改善施策
今回、新たに「処遇改善支援補助金」が支給され始めましたが、今までにも介護従事者の処遇を良くするための施策があるので、併せて紹介させて頂きます。
- 介護職員処遇改善加算
介護職員のみが対象。
加算(Ⅰ)~(Ⅲ)があり、キャリアパス要件及び職場環境等要件を満たすことで
算定が可能となる。
- 介護職員等特定処遇改善加算
事業所が設定した範囲で「経験・技能がある職員」、「その他の職種の職員」にも支給されます。
介護職の転職理由として、給与面での問題は上位に入っており、キャリアアップする事へのメリットが感じにくいような点が見受けられます。
この具体的な解決策として、この仕組みを設けることで、リーダー級の介護職員について他産業と遜色ない賃金水準の実現を目指しています。
実際の支給額
それでは、当法人での支給額をお伝えしていきます。
当法人では「介護職員処遇改善支援補助金」を含めて3つの処遇を改善する為の賃金を支給しています。
実際他の法人と比べたことがないので、多いのか少ないのかは分かりかねますが、是非読者の皆様は、ご自身が働かれている施設との比較の資料としてみて下さい。
グループ | 処遇改善加算 | 特定処遇改善加算 | 支援補助金 | 合計 |
A | 37,000 | 18,400 | 6,000 | 61,400 |
B | 37,000 | 9,200 | 6,000 | 52,200 |
C | 0 | 4,600 | 3,000 | 7,600 |
Aグループ | ユニットリーダー以上かつ介護福祉士の資格を保持 |
---|---|
Bグループ | Aグループ以外の介護士 |
Cグループ | 看護師・機能訓練・ケアマネ・相談員・事務・栄養士 |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
当法人で支援補助金の支給額は、「6,000円」という事になりました。
*私が働いている職場は、特別養護老人ホーム(通称特養)です。
上記の表の通り、介護士以外の専門職にも分配を行ったため、当初岸田総理が表明していた9,000円には届かない結果となっています。
皆様の職場では、いくらぐらい支給されていますでしょうか?
国が、介護士や保育士の賃金改善に力を入れ始めてくれたことは、とてもいい流れだと感じています。
特に今回は、「賃上げする!」と発言があってから、とてもスピーディーに支給が始まりました。(事務側は大変だったと思いますが・・・)
しかし、まだまだ他産業に比べると賃金が安い事には変わりありません。
コロナ禍で、急に聞くようになった、私達エッセンシャルワーカーは、人の命を預かっている代わりの効かない仕事です。また、介護施設や介護職がいるからこそ安心して仕事に行ける家族がいるはずです。ということは、私達介護従事者がいなくなれば、社会は回らなくなるという大切な責務を背負っています。
今後も、介護職の働き方や賃金が改善され、働きやすい環境が作られることを望んでいますし、私自身もこういった現場の現状や生の声を発信していこうと思います。
転職を検討する
今回の支援補助金を含め、こういった補助金や加算は、事業所が申請を行わなければ支給されません。
管理者や法人がめんどくさがって申請を行わなければ、現場の職員にこのお金は届きません。
よってしっかりと条件をクリアし、加算を申請している職場では給料が高くなります。
現在の職場が、加算をしっかりと算定して、現場の職員に還元している良い職場でなければ転職を考えても良いと思います。
それこそ技術や知識を高めている意識が高い介護士は、もっと良い環境を求めて働くべきだと思います。
是非この記事も参考にして頂き、自分自身が働きがいを感じれる職場をみつけてください。