こんにちは!ゆうき(@youki127)です。
現在、特養の事務次長として働きながら介護系ブロガーとして活動をしています。
今回は、「褥瘡マネジメント加算の算定方法(実践編)」という記事を書かせて頂きました。
皆様の働かれている事業所では、加算の算定は進んでいますでしょうか?
褥瘡マネジメント加算は、2018年介護報酬改定で新設された加算です。その後、2021年の介護報酬改定で、LIFEにデータを提出しフィードバックを受ける等のPDCAサイクルを評価する加算として新たに創設されています。
・これから加算を算定する事業所の方
・算定してるけど実務が正しいか不安な方
・LIFE系加算をなるべく負担を少なく算定したい方
どんな加算?
褥瘡マネジメント加算
(Ⅰ)1月につき3単位
(Ⅱ)1月につき13単位
*併算は不可
①入所者ごとに褥瘡のリスクを評価していること
評価のタイミングは、入所時とその後3ヶ月に1回
②評価結果等のデータをLIFEに提出している
③評価の結果、リスク有の方には他職種共同で褥瘡ケア計画を作成する
④褥瘡ケア計画に従って褥瘡管理の実施。その管理の内容や入所者ごとの状態について定期的に記録する
当施設での算定取り組み
①リスク評価
リスク評価は、主に介護士と看護師が担当して実施しました。
スクリーニング・計画書のリンクを載せておくので、確認しながら参考にしてください。
②計画の作成
計画の作成は、主に入居者全員に実施しました。
理由は、①の評価部分で、入浴介助の評価部分があり、この部分が自立で出来ている人が少ない為、必然的にリスクに〇がつくため、全員計画を立案致しました。
計画に関しては、いくつかのテンプレートを準備し、入居者の状態に合わせたものを選択する方式を取りました。
理由は、LIFE系の加算が増え、自立支援促進加算などに大きな負担がかかっている為、褥瘡や排泄はなるべく現場の負担を増やさずに実施できるようにと考えての事です。
③本人・ご家族への説明
基本的には、LIFE系の加算は準備が整い次第算定すると説明を行ってあったので、今回作成した計画書を郵送させて頂き、確認して頂く取りました。
④支援経過への記載
・他職種が集まって計画を立案した事
・ご本人、ご家族に対して説明を行い同意を得た事
上記の件を、支援経過に残します。
⑤現場の記録
褥瘡マネジメント加算に関しては、「定期的に記録を残しなさい」と算定要件にあります。
この定期的に・・・という部分に少し悩みましたが、職員間で相談し週に1回記録を残す事にしました。勿論毎日ボディチェックや保湿は行っています。
私の職場では、毎週日曜日に褥瘡マネジメント加算に対する記録を残すルールを設定しています。
⑥評価
LIFE系の加算はPDCAサイクルを回す事を重視しています。
現在、LIFEでは活かせるフィードバックが返ってきていないのが実際ですが、いずれはフィードバックをもとにケアにいかす事が求められるかと思います。
評価期間は、3ヶ月に1度と決め、多職種が集まり計画を継続するか変更するか検討を行っています。
まとめ
①褥瘡マネジメント加算は単位数は少ないので手間を極限まで減らす
②PDCAサイクルを回し、記録に残す