介護

【介護従事者必見☆】もう迷わない!ご逝去時の声掛け例をまとめました

こんにちは!ゆうき(@youki127)です。

現在、特養の事務次長として働きながら介護系ブロガーとして活動をしています。

今回は、介護に従事する方が特に出会いやすいであろう【ご逝去】の場面での適切な声掛け例を解説をさせて頂きます。
施設で働かれている方は特にお看取りの場面に立ち会う機会が多いと思います。
是非参考にして頂けたら幸いです。

この記事がおススメな方

・ご逝去の際の声掛けに不安を抱えている方
・介護スキルだけでなく礼儀作法も正しくありたい方
・ご逝去された方、その家族に最後まで自分の思いを届けたいと思っている方

結論

では、最初に今回の記事の結論です。

「それぞれの人生の結末だから、正解はないけどルールはある」です。

今までその人が生きてきた時間が、止まる瞬間に立ち会える事、その方の生き様を尊重する気持ちを持って対応する事が最重要です。そして、100%の正解はありません。

しかし、その中でもルールはあります。今回は、介護職として恥ずかしくないお見送りが出来るようなルールをご紹介していきますので、是非参考にしてみてください。

ご本人に向けた声掛け

危篤状態

危篤になった方は、意識のない方もいますが、声掛けに対して反応を返す体力が残っていない場合もあります。

また、耳の能力は一番最期まで残ると言われており、ご家族や職員の声も最期の最期まで届いていると考えて声掛けを行うことが大切です。

最期をなるべく苦しまず、淋しくない様にお見送りをすることが私達の出来る事です。

その為、なるべく本人に気を遣わせない様に、いつも通りの声掛けをするのが良いと思います。

「苦しくないですか?」「寒くないですか?暑くないですか?」「痛い所はありませんか?」などの声掛けが望ましいと思います。

誰だって死ぬのは怖いはずです。

不安感を少しでも和らいであげられるように、訪室する頻度を少し増やして声掛けをしましょう。

なかには、「頑張って!」と声掛けをする方もいます。頑張って長生きしてほしい。少しでもこの世にいる時間を延ばしたい。一緒に過ごす時間を延ばしたという気持ちは十分に分かります。ご家族であればその言葉がけも良いかもしれません。

しかし、私達は介護のプロです。経験を重ねれば死期が近くなり回復が見込めない事も分かってきます。そんな時には、「頑張って!」で無理に頑張らせるのではなく、穏やかに過ごせる声掛けを行いましょう。

目の前にいる利用者さんは、私たちが生まれる前から沢山頑張ってきた人ですからもう十分頑張ってきましたよ。

死亡確認後

呼吸や心拍が停止すると、お医者様が「死亡確認」をします。

死亡後も耳は聞こえているなんて話も聞いたことがありますがそのあたりはどうなんでしょうか。

一生懸命人生を過ごしてきた最期です。

「お疲れさまでした」や「頑張りましたね」等の声掛けをしてあげましょう。

生前にあった出来事や会話を思い出しながら最期の声掛けをしましょう。

涙は流していいの

話しは少し逸れますが、よくこういった質問が来ます。

施設の考えや、職場の暗黙のルールがあるのかもしれませんが、私の個人的な考えでは、「涙は流しても全然OK」だと考えています。

今まで、その方の介助に携わらせて頂いた時間が長ければ長いほど思い出があると思います。

その方が、たった今この世からいなくなってしまった訳です。

そこで感情を押し殺してまで平然を装うのが介護職でしょうか?

私は違うと思います。介護職は感情を持って介助を行っています。

嬉しい事、嫌な事様々経験しながら成長しています。当然ご家族や周りがドン引きするぐらいなきじゃくったり、次の日もその次の日も死を引きずってしまうのは良くないと思いますが、涙を流して死を悲しむことは逆に良い事だと考えます。

ご家族様に向けての言葉

ご家族様への声掛けは、利用者さんの死に対して、どういうスタンスでいるのかを見極めてから、声かけをすることが大切です。

急なご逝去で気が動転している家族へ

ねぎらう言葉

『〇〇様もご家族がずっと付き添ってくださって、とても嬉しかったでしょうね』

ご家族が患者さんの死に対して、どういうスタンスでいるのかを見極めてから、声かけをすることが大切です。

『長生きだったよな』とか『楽になってよかったな』と言っているご家族には、『本当に頑張られましたね』などの言葉を使うなど、ご家族の気持ちに沿った言葉を選ぶようにしています」

『このあとどうすればいいですか?』、『葬儀屋さんはどこに連絡すればよいのでしょう?』などの質問を矢継ぎ早にしてくるご家族もいらっしゃいます。

死を認めたくないのか?それとも関係性が良くないのか?

そういったご家族の表情や言動に合わせてしっかり対応しましょう。

悲しみを無理強いしたり、強要しては絶対にいけません。

声掛け例

  • ご愁傷様です。
  • この度は、お悔やみ申し上げます。
  • 急なことでしたが、この後の準備に気がかりはありませんか。
  • よく頑張ってくれました。家族さんに会いに来てくれてうれしかったと思いますよ。
  • お疲れ様でした。きっと皆様の介護があって安らかに永眠できたのではないでしょうか。
  • 何か心配なことがありましたら、いつでもご連絡ください。
  • 私どもでお力になれることが残っていましたら、いつでもご連絡ください。
  • 長い間大変でしたね。安らかに旅立たれたと思います。お疲れ様でした。
  • ご愁傷様です、お疲れの出ませんように、お体にはお気を付けください。

最後に

施設の介護職員であれば、葬儀業者が来所し、ご遺体を引き取りにきます。

そこには、家族が立ち会う事が多いでしょう。

夜間帯に亡くなられた場合、早い葬儀屋では夜のうちに引き取りに来られる所もありますが、もし日中にその場面に立ち会う事が出来た際は、最期までお見送りをしましょう。

『〇〇様の最期に立ち会わせて頂きありがとうございました』とご家族に感謝を伝え、車を見送ります。

車が、施設から見えなくなるまで頭を下げて見送りましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

介護現場で働いていれば、いつかはこういった場面に立ち会うことになるでしょう。

決して慌てず冷静に。ただ、死に慣れる必要なんてありません。

一人一人最期の迎え方は違いますし、自分の感情を殺してまで死に慣れる必要もありません。

ただマナーがあるのは確かです。介護施設では、ご逝去の際のマナーまで指導している所は少ないかもしれません。

今回の記事に掲載した声掛けをするだけでワンランク上の介護士に近づけるのではないでしょうか?